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PNC TJ1654 96-001, 77 Pages, 1996/07
動力炉・核燃料開発事業団、再処理施設における放射線作業のうち、特殊な放射線作業として位置づけられている非定常作業については、その多くが主にセル内等での高等汚染環境下で実施されている。これらの作業で使用される放射線作業用防護具については、放射性物質に対する高い防護性能が要求される一方、作業者への身体負荷の低減が求められている。放射線作業用防護具は空気中放射性物質の吸入防護のための呼吸用防護具と身体を放射性汚染から防護するための防護衣等の身体防護具に大別されている。今日、原子力分野で使用されている防護具類は一般的にJIS等で規定されているものが広く使用されている。その具体的な使用は各事業者における環境条件、使用条件に基づき運用されており、その防護性能と着用における身体負荷低減の最適化が着目されている。本調査・研究では、今日、原子力分野で使用されている呼吸用防護具および身体防護具についてその使用実態ならびに最適化に向けた開発動向について調査・検討を行った。
辻村 憲雄; 百瀬 琢麿; 篠原 邦彦
PNC TN8410 96-036, 20 Pages, 1996/02
平成6年4月平成7年3月までにプルトニウム燃料工場で放射線作業に従事した作業者が着用したTLDバッジと固体飛跡検出器の相互関係を、作業者別に解析し、とりまとめた。その結果、個人別のTLDバッジと固体飛跡検出器の応答比の月別の推移は、統計変動などに伴う誤差の範囲内で一定比であること、一年間に亘って積分した両線量計の応答の関係も所属部課室や放射線作業を行う施設に関係なくほぼ一定の値であることが分かった。
熊沢 蕃
日本原子力学会誌, 35(7), p.596 - 599, 1993/07
特集記事「放射線の利用に伴うリスク」の中で、原子力、医療、工業、自然放射線等、広範囲にわたる放射線利用と、これに伴う被曝の実態を明らかにしたものである。放射線の利用はX線発見以降に行われた。1950年代に原子力の利用が先進各国で開始され、放射線利用に伴う被曝の評価が各国及び原子放射線の影響に関する国連科学委員会などで実施されるようになった。この評価はまだ進展中であるので、現状における評価結果を自然放射線源、人工放射線源(大気圏内核爆発,原子力発電,医療被曝,職業被曝),雑線源に分けてまとめた。ただし、印は自然放射源による被曝を含む。日本の評価結果は市川龍資、委員会報告書(1992)、また世界の評価結果は国連科学委員会報告書(1982と1988)を参考とした。一人あたりの年実効線量当量は世界平均で自然放射線2.4mSv、放射線利用1.1mSv、また日本平均ではそれぞれ1.5mSv、2.5mSvと評価されている。
熊沢 蕃
日本原子力学会誌, 34(10), p.931 - 936, 1992/10
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)職業被曝の評価は、原子放射線の影響に関する国連科学委員会の1977年報告以来、いろいろな機関で広く行われるようになって来た。現在、国連科学委員会では1975-1990年間の動向を明らかにすべく検討を進めている。また、ICRP新勧告に対応し、我が国においても職業被曝の実態調査が一部行われている。そこで、本稿では、日本の職業被曝に関して、国民線量への寄与、対象人員の長期動向、産業分野ごとの被曝の年代推移及び年線量分布の特徴、ICRP新勧告が与える影響の評価、今後の検討課題などについて解説を行った。とくに、1990年には約30万人のモニタリングされた職業被曝の人員が我が国におり、全員の平均年線量は0.5mSvで、うち検出限界線量以上の被曝者による平均線量は1.7mSvであることを示した。
草間 朋子*; 甲斐 倫明*
PNC TJ1602 91-002, 14 Pages, 1991/03
核燃料施設における放射線防護の最適化について検討した。操業段階における最適化では、従来の費用便益解析などの手法を適用した定量的な解析は多くの場合困難である。セル内作業における最適化のあり方を検討した結果、1つの作業ごとに放射線管理に関する記録は次の類似の作業の防護の最適化に役立つように残すためには、放射線管理現場における記録のフォーマット化が必要であることが明らかになった。また、それらの放射線管理記録を効率よく利用していくためには最適化支援データベースを作成することが操業段階のメイテナンスなどにおける最適化を進めるのに有用であることを示した。
石黒 秀治*
PNC TN8410 88-049, 75 Pages, 1988/09
安全管理部の研究開発に係わる業務は,必要に応じ日本保健物理学会や日本原子力学会の研究発表会及びその他の機会をとらえて随時発表している。 本報告書は,昭和63年度の安全管理部内の研究開発推進委員会の企画として,昭和63年度上期に外部発表した16編の発表要旨をまとめたものである。今回の発表の場としては,第3回放射線検出器とドシメトリィ研究会,第7回IRPA会議,第4回PNC/kfk再処理技術会合,第2回アクチニド長半減期核種の低レベル測定に関する国際会議及び第23回日本保健物理学会研究発表会である。 本報告書は,発表の記録としてだけではなく,発表テ-マに従事している関係職員の教育資料としても有効利用されることを期待するものである。
熊沢 蕃; 沼宮内 弼雄; A.Wolbarst*; C.B.Richardson*
日本SASユーザー会論文集, p.91 - 94, 1988/00
本報は米国環境保護庁の職業被曝評価のための解析にSAS(Statistical Analysis System)ソフトウエアを利用する方法及びその結果を述べたものである。本研究は、原研と米国環境保護庁との研究協力取決めの一環として実施し、原研で開発した職業被曝解析法の一部をSASソフトウエアで行う方法を開発することにある。本報では、職業被曝人員推定及び線量・年齢2次元分布推定のそれぞれにおけるSASソフトウエアの利用法を検討した。前者では、歯科用線装置台数、人口等の州分布へのジョンソンS分布をPROC NLINで実施する方法及びその結果を示した。また、後者では、年線量と年齢による2次元頻度データへの混成対数正規分布及びジョンソンS分布をそれぞれPROC REG及びPROC NLINで実施する方法及びその結果を示した。
熊沢 蕃; 長谷川 征四郎*; 長屋 誠一郎*
日本SASユーザー会論文集, p.291 - 294, 1988/00
本報は米国環境保護庁の職業被曝評価に関する20種ほどの図をSAS(Statistical Analysis System)グラフとして出力する計算コードシステムの開発及びその出力結果を述べたものである。図形出力は特定の歴年における産業分野別の人員及び集団線量の百分率パイチャート、年線量、年齢によるバーチャート、それぞれの産業分野も考慮したブロックチャート、また1960年以降の動向として、人員、集団線量の産業分野を考慮した推移、年線量分布、集団線量分布等を対象とした。とくに、線量分布については複数の図形出力形式が用意され、しかも、年代別、分野別など種々の変化が見込まれるので、本コードシステムは都合のよい融通性を備えていることが知られた。
熊沢 蕃
保健物理, 19(2), p.193 - 194, 1984/00
米国環境保護庁(EPA)放射線計画局に、1981年10月1日から2年半滞在し、連邦放射線防護指針の改訂計画の一環である、全米職業被曝の1980年度版報告書を作ったときの悪戦苦闘を紹介したものである。最初の1年は原子力留学生、残りの期間は原研から承諾を得て、EPAの外来専門家として仕事に従事した。本報では、EPAの職場の様子、連邦指針とNCRPやICRP勧告の性格の違いを簡単に述べた後、筆者の業務遂行上の苦労談を記したものである。全米職業被曝の四半世紀にわたる動向解析という前例のない仕事を、米国事情に疎い筆者がどう切り抜けて行ったかを若い保健物理学会員に伝えたいというのが趣旨である。
熊沢 蕃
日本原子力学会誌, 26(11), p.942 - 948, 1984/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)米国環境保護庁の新連邦放射線防護指針の策定計画の一環として全米職業被曝の解析を担当する機会を得た。本稿はこのときの解析結果を紹介したものである。職業被曝の有する典型的な性質と、それをモデル化した混成対数正規分布による全米職業被曝の四半世紀にわたる被曝低減化の歴史的動向や産業分野による特色を示した。また全米職業被曝に占める原子力産業の位置付けと、被曝低減化の持つ役割も示した。なお、本解析の中心課題は1980年度の要約にあり、これには性別や年令別の解析も含む。また生涯線量の推定も新しい方法で行い、現実的な値を求めた。
熊沢 蕃; 島崎 潤也; 沼宮内 弼雄
JAERI-M 82-035, 63 Pages, 1982/04
職業被曝の解析法を確立する一環として、混成対数正規分布に関連した数値計算法と計算プログラムを開発した。これらは、混成対数正規分布のパラメータの推定、分布関数、パーセント点、中央値、最頻値の計算、積率、平均値、分散、幾何平均値、幾何標準偏差の計算、さらに積率分布の分布関数、パーセント点、中央値、最頻値の計算である。計算プログラムはすべてサブルーチンまたは関数サブプログラム形式であり、必要な補助プログラムも含めることにより、混成対数正規分布に関し完備したプログラムパッケージとした。この結果、実測データから混成対数正規分布の3つのパラメータを推定し、個人被曝線量分布や個人被曝線量による集団線量分布を求めるための各種の統計量の計算が簡単化された。
田ノ岡 宏
Radioisotopes, 14(4), p.309 - 314, 1965/00
職業被曝歴をもたない米国人の歯と骨に含まれるRaおよびPo(したがってFb)の量を測定し、さらにカルシウムを定量することによって測定値をcurie/gCaで表現し、おのおのの値を比較した。Raはdaughterであるラドンガスをシンチレーション・カウンターにとり入れて測定、Poは銀板上への沈着により回収しgas-flowカウソターで測定、Caはflame photometerで測定した。両核種とも歯よりも骨のほうにやや多く見出され、また歯、骨両方においてPoはRaより多く見出された。